坂本乙女(姉) 宛
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私しが土佐に帰りたりときくと、幕史が大恐れぞ、はやきおもみ申候。四方の浪人らがたずねてきて、どふもおかしい。近日京ニ後藤象二郎とのぼらんと思ひ候。其時ハ伏見の寺田やでやどかり、伏見奉行をおそれさしてやろふとぞんじおり候。 何かさしあげ度候得ども、鳥渡これなく白がねきひときさしあげ候。御めしものニ被成候得バ、ありがたし。かしく。四月七日龍馬乙様 |
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私が土佐に帰ったと聞くと、幕府の役人が恐れるので気をもんでいます。四方の浪人らが訪ねて来てどうもおかしい。近日京都へ後藤象二郎と向かおうかと思ってます。その時は伏見の寺田屋で宿を借り、伏見奉行を恐れさせてやろうかと思います。何か差し上げたいけど、白い金巾を一匹しかないからそれを差し上げます。着物にでもして頂けるとありがたいです。4月7日龍馬乙女様(龍馬の姉) |
坂本龍馬の手紙139通(現代翻訳文)一覧
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