三吉慎蔵 宛
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此頃出崎の土佐参政後藤象二郎近頃の人物ニて候。内々御見置可被成候も、よろしからんと存じ、さし出し候龍慎老台おうち様まで御頼申置慎蔵先生左右龍馬─追白、此頃も相不変御いそがしきよしにて候。御出かけなとハ、御無用、其内又参上候。弟拝首。─此十日助太夫方まで帰り申候。折柄、満殊艦出帆の時にて、同人にも吉大夫ニも御目にか〃らず。 十六日龍馬 |
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この頃長崎へ出てきた人物は土佐藩参政後藤象二郎という。内々にご存知になっておいて宜しかろうと思い差し出しました。龍馬慎老台(三吉慎蔵:長府藩士)家まで手紙を送ります。慎蔵先生(三吉慎蔵:長府藩士)龍馬追伸この頃は相変わらず忙しいです。こちらまで出てこなくても良いです、その内こちらからお伺いします。今月10日までに助太夫方(伊藤助太夫:下関の豪商)まで帰ります。満殊艦(長府藩船の対馬への訓練航行)が出帆の時は同人にも吉大夫(長府藩家老三吉周亮)にも会わなかった。 ○この度は、またまた妻の置き所に困っており、やむおえず一緒に同行してます。この話は飯田在番の人の耳に入れておきたい。宜しくお願いします。 16日龍馬 |
坂本龍馬の手紙139通(現代翻訳文)一覧
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