お登勢 宛
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先日手紙さし出し候あとにて箱が一ツある。宿のをかみさんが、もし是は何ンでござりますゾへ、こ〃にわすれた。夫ハさておき今日虎がきて心の竹をかきくどき彼一ツけんを咄し聞候、今すこし御めいわくかけ金でこふとハおもわなだに、御気の毒様にて候。かしこ。十三日〆寺田屋様うめより御直披 |
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先日の手紙を差し出した後に、宿の女将さんがこれは何ですか?と聞いてきて、気がつくと箱を一つ差し出すのを忘れました。それはさておき、今日は千屋寅之助(海援隊士)が来て、心境を訴えてきて、その一件の話を聞きました。少しばかりお金で迷惑をかけて、こうなるとは思わなかったので、お気の毒さまでした。13日寺田屋様うめより(梅太郎:龍馬変名) |
坂本龍馬の手紙139通(現代翻訳文)一覧
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