坂本乙女 宛
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西町蔵母ハいかゞ、定きづかいなるべし。然レバ蔵ハ此頃相不変一軍─四百人計─の参謀となり、戦場ニも鞭をとり、馬上ニて見廻りなど仕候。事なき時ハ自ら好て軍艦ニ乗組候て稽古致し候。勢盛なる事ニて候。先日もはからずあい申候て色々大はなし致し候。むかし西町のさハぎなどたがいニ申、実ニおもしろし。かの方へ御申し。かしこ。 |
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西町の小高坂の池内蔵太の母はいかがですか?気にかけていますよ。内蔵太はこの頃も相変わらず400人くらいの軍の参謀であり、戦場でも鞭をとって、馬に乗って見回りなどをしています。時間がある時は、自分で好んで軍艦に乗って訓練などもしています。実に熱心なことです。先日も大いに色々な話をしました。むかし、西町の騒ぎ(上士と郷士の間で起こった刃傷事件)などをお互いに話して実に懐かしいです。池家族へも宜しくお伝え下さい。 |
坂本龍馬の手紙139通(現代翻訳文)一覧
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