【城名】
田城城
【田城城の説明】
田城城は現在の三重県鳥羽市岩倉町にあった志摩水軍九鬼氏の居城であった。
築城時期は天文10年(1541)、九鬼氏四代「泰隆」がこの地に城を築いたとされているが、それ以前に志摩十三地頭のひとり「田城左馬之助」が築いたとも言われている。
泰隆は大王崎にある「波切砦」を居城としていたが突如、田城を襲いこの地を奪ったようである。その後「田城城」を本城とし波切砦を支城とした。
永禄三年(1560)、志摩十三地頭はこぞって田城や波切砦を襲い九鬼氏を志摩国から追い出すことに成功する。一方、時の当主「九鬼嘉隆」は志摩を脱出して尾張・美濃の織田信長に従った。
永禄12年(1569)、信長は伊勢進攻の軍を興し「北畠具教・具房」親子を降し、嘉隆は織田水軍の将として活躍した。伊勢攻略に成功した信長は志摩の攻略を嘉隆に命じ、嘉隆はこれを実行し志摩国を平定した。
嘉隆は鳥羽城を本拠地として定め、以降この城を中心に志摩国を支配した。田城城はこの時廃城になったと考えられている。現在の田城跡には「九鬼岩倉神社」が建立されており城の遺構は土塁などが見られるのみである。
【田城城・場所・アクセス】
〒517-0041 三重県鳥羽市岩倉町1107
【田城城地図】
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