【城名】
屋代城
【屋代城の説明】
屋代城は長野県千曲市屋代にあった山城である。
永正年間~天文年間あたりに村上氏の一族である屋代氏により築城されたと伝えられている。
戦国時代の当主は「屋代正国」で、天文17年(1548年)に勃発した「武田信玄」と「村上義清」による「上田原の戦い」では嫡男「基綱」を失っている。その後徐々に武田氏の北上が進みその圧力に屈した正国は、天文22年(1553年)「真田幸隆」の調略により塩崎氏や雨宮氏と共に信玄に臣従した。
信玄は永禄2年(1559)、正国を「荒砥城」への領地替えを行い移封させた。この頃、信玄は海津城を築城して上杉謙信への備えとしており、戦略上「屋代城」の価値が下がったための移封と考えられており、この時「屋代城」は廃城になったようである。
天正3年(1575)の「長篠の戦い」では次男「正長」を失い、甥の「屋代秀正」を養子にして家督を継がせた。天正10年(1582年)、織田信長による「甲州征伐」で武田氏(武田勝頼)が滅びると信長に臣従して家臣となり、信濃国を賜った「森長可」の与力武将となった。
また、それとは別に永禄4年(1561)の第四次「川中島の戦い」で戦死したとの説もある。現在の屋代城跡には、曲輪や土塁などの遺構が残るのみである。
【屋代城・場所・アクセス】
〒387-0013 長野県千曲市小島3077
【屋代城地図】
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