【城名】
松尾城
【松尾城の説明】
松尾城は長野県飯田市松尾代田にあった平城である。
小笠原家は鎌倉時代に阿波国守護であったが、建武時代に信濃国守護となった。
信濃守護となった小笠原家は室町時代に分裂騒動が起こり、林城小笠原家・松尾城小笠原家・鈴岡城小笠原家の3家に分かれた。松尾城は3つに分裂した家の一つである。
常に3家による守護職を巡る争いがあったが、明応2年(1493年)に松尾小笠原家当主「小笠原定基」が鈴岡小笠原家「小笠原政秀」を暗殺し、鈴岡小笠原家は滅びた。
天文3年(1534年)、松尾家の「小笠原貞忠」は府中家(林城)の「小笠原長棟」に敗れて甲斐国へ逃れ、武田信玄の家臣となった。天文23年(1554年)には、武田氏の伊那侵攻で「小笠原信貴」「小笠原信嶺」父子が信濃先方衆として奮闘し松尾城の旧領を回復した。
信嶺はその後、織田信長の甲州征伐の時に織田・徳川連合軍に降伏し、本能寺の変の後は徳川家康の家臣となった。豊臣秀吉が関東の北条征伐を行い、北条氏を滅ぼすと徳川家康は北条氏の旧領である関東へ移封となり、この時、信嶺は武蔵国「本庄城」を拝領し「松尾城」は廃城となった。
現在の松尾城跡は「鈴岡公園」として整備されおり、曲輪や土塁などの遺構が残るのみである。
【松尾城・場所・アクセス】
〒395-0814 長野県飯田市八幡町490
【松尾城地図】
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