日本の歴史ガイドでは日本の城・史跡・銅像（アクセス・地図・場所）をご紹介。戦国時代、江戸時代、幕末（新撰組・海援隊・坂本龍馬の手紙現代文）

【城名】
小田原城

【城の説明】
小田原城と言えば「北条早雲」から始まった北条家の本拠地として多くの人々から知られている城である。有名な比喩表現で「小田原評定」という言葉がある。明応4年（1495年）、伊豆国を支配していた伊勢平氏流伊勢盛時（北条早雲）が「大森藤頼」から奪い城を大幅に拡張した。

※一説によれば早雲はこの頃伊豆の国の韮山を拠点としており、実際に小田原城を拠点にし始めたのは二代目の氏綱とも言われている。

その後、北条早雲は相模の国を平定し伊豆・相模の国の戦国大名となる。さらに北条家を繁栄させたのは早雲の跡を継いだ二代目氏綱である。氏綱は武蔵半国と下総の一部、そして駿河半国にまで領土を拡大させた。その跡を継いだ氏康も戦国大名としてはとても優れた人物で領土を上野、下野、下総、上総の一部にまで拡大させた。

以来北条氏康、北条氏政、北条氏直父子の時代まで戦国大名北条氏の5代にわたる居城として、南関東における政治的中心地となった。氏康は劣勢だった川越城の夜襲攻撃や、上杉謙信が公称11万人とも言われる関東諸豪族を率いて小田原城を包囲した時も屈せずに籠城戦に勝利している。

天正18年（1590年）になると「豊臣秀吉」が天下統一の仕上げとして関東をほぼ手中におさめた北条氏を滅ぼすべく北条征伐に乗り出す。北条氏政・氏直親子は籠城することに決するが天下の大軍勢を相手についに降伏、氏政・氏輝（氏政の弟）が切腹することで北条征伐は終結した。

その後、北条氏の領地はそのまま徳川家康に与えられ、家康は本城を江戸に選び、小田原城には家康の重臣「大久保忠世」が城主に任命された。大久保氏入封後、小田原城下は縮小され、以後明治維新に至るまで大久保氏が代々城主をつとめた。一方北条氏は一族の「北条氏盛」が河内国内（大阪府内）に1万石を与えられて代々家名を存続させた。

※日本100名城23番：小田原城

【小田原城・場所・アクセス】
〒250-0014 神奈川県小田原市城内

【小田原城地図】