戦国武将の人情(武田信玄 編)【日本の歴史ブログ】

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戦国武将の人情(武田信玄 編)【日本の歴史ブログ】

武田信玄には人の使い方についての温かい話が残っている。岩間という部下は臆病もので、合戦の度に泣きわめいて、「俺は死にたくない!戦には行きたくない!」というのだった。

まわりの者はあきれて「こんなやつはどうしようもありません。殺して血祭りにあげましょう」と信玄にいった。すると信玄は「いやいや臆病者にも使い道はある」と告げた。

そして、この男を留守番に残し「留守に残った者たちをよく監視するように!」と命じた。

信玄たちが戦さに出かけて帰ってみると、館の様子が変わっていた。柱や廊下がピカピカに磨きたてられているのだ。そればかりではない。今までだらしがなかった留守番の者たちが一斉にピシッとしていた。理由を聞いてみると、「岩間様の監督があまりにも厳しいからです」という。

信玄は笑って部下たちにいった。「どうだ、臆病者にも使い道があるだろう。人間には必ずいいところが一つくらいあるのだから、決して見限ってはいけない」と言ったという。この逸話は現代にも通ずるものがあるのではないでしょうか。

※写真は山梨県甲府駅前に立つ武田信玄像です。






【城地図】





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